介護業界でパートをするメリット

 日本は現在高齢化社会が深刻化しており、介護をする人が不足している状態です。それだけに、介護のパートは非常に需要が高いとされます。もし他の仕事の面接で落とされたとしても、介護の仕事であれば受かる可能性は十分にあるでしょう。また、歳をとってくれば嫌でも親の世話をしなくてはならない時がきます。そんな時に、パートの経験が役立つのは言うまでもありません。やはり実際に経験したことは体に染みつくもので、急に親が体調を崩したときでも慌てることはなくなるでしょう。

 また、パートで働くことのメリットも忘れてはいけません。普通に考えれば正社員の方が手取りがいいわけですが、あえてそうしないことで自分の都合に合わせて働くことができます。たとえば、「まだ子供が小さいからフルタイムでは働けないが、将来のことを考えて貯金をしておきたい」などの場合です。介護の仕事はフルタイムでなければ子供の世話をしながら働けますし、勤務時間だけでなく勤務日数も調整することができます。他にも職場の雰囲気が合わないときには、退職もしやすいというメリットがあります。気軽に離職できる立場とまでは言いませんが、正社員に比べると転職がしやすいのは確かです。

 さらに、介護の仕事では資格が必要と思われがちですが、実は資格がなくても働くことは可能です。介護業務の中には、資格を必要としない雑務もあるので、経験がなくても働くことはできます。もし資格の問題が気になり、介護業界への挑戦を諦めているのなら、少し考えを改めてみてください。

介護のお仕事をパートでやるメリットとは?

 介護の現場は、今やネコの手も借りたいほどの忙しさです。「パートでもいいから来て欲しい」という職場は少なくありません。では、応募する側から見た場合、パートで働くことには、どのようなメリットがあるのでしょうか。

 言うまでもなく最大の利点は、労働時間を限定できることです。たとえば、1日6時間で週4日といった勤務なら、家庭との両立を図りたい主婦の方でも無理なく働けるのではないでしょうか。しかも、正社員とは異なり、夜勤や残業を避けることも可能ですから、体力的な面で無理を強いられることもありません。給料にしても、昔のように安くはありませんし、「介護士初任者研修」の資格を取ったり、経験年数が長くなれば、時給が1000円を超えることも珍しくはありません。もちろん雇用関係がいつまで続くかは、事業所の都合次第という面はありますが、深刻な人手不足の施設ではそうそう簡単に雇用を解消するはずはなく、万が一の場合でも、転職先に困ることはないでしょう。とは言え、介護業界で長く働き続けることを考えると、やはり正社員で採用してもらう方が有利です。ボーナスや各種の手当が付くことで年収がぐっとUPしますし、資格を取得したい時には、費用の一部あるいは全額を負担してもらえることもあります。

 いずれにしろ、正社員とパートのどちらを選ぶにしても、自分の置かれた状況をしっかりと見極めて、冷静に判断することが大事です。ただし、資格との関係で言えば、初任者研修の資格だけは、早い時期に取っておくことをオススメします。何と言っても働き口が増えますし、訪問介護スタッフへの道も開かれるので、より幅広く活躍の場が得られるからです。